たまには業務から離れた話題を。
ある日の昼間、県・市役所員(公務員)を対象とした勉強会があった。
今、国は市町村に対し、市民に公開できる公共データは積極的に公開する様に働きかけている。
これをオープンデータと呼ぶ。
このオープンデータに対する勉強会である。
この勉強会の発起人からお誘いを受け、参加させて頂いた。
これに対し市役所は必死に対応しようとしているが、初めての事から悩みを抱えている様だ。
1.どのデータを公開するのかの判断
2.各部門への公開データの調整
3.データ整理する人員の不足
などである。
市役所には多くのデータがある。
しかし、それは紙データが多くオープンデータの定義の1つである「機械可読」(プログラムで読み込む事)ができない。
その為、紙データをデジタルデータへ変換する作業(手作業)がいる。
その作業時間と人員を割く事が小さな市町村の役所だと厳しい。
中小企業が抱える悩みと同じだな、と思いつつ聞いた。
中小企業は少ない人員でギリギリで業務を回している事が多い。
その中でデータを整理しようとしても、長い間可動している企業であればあるほど紙データがメインである。
紙のデータは無いよりは全然ありがたい。
しかし、データを整理、入力し解析するまで持ってこようとすると労力は並大抵では無い。
そこに着手しようとするには、それ相応の事前整理と目的意識の統一が必要である。
それは1人や2人が足掻こうが簡単には出来ない。
社員や市役所員などそこに従事する人たちみんなの協力が、そこに必要なのかと思う。
データを整え、入力し、見える形(可視化)で現れた時、次のステップへ進めるのかと思う。
(これは京都府がオープンデータで公開し、可視化しているクマ目撃情報マップ)
1人では無理と考えず、協力を得る姿勢を大切にして行きたいと思う。
それは会社(や市役所)の為だけでは無く、そこに従事する人たちの為にもなると信じて。