鯖江にオープンファクトリーの答えを探しに3

 

鯖江の街が楽しすぎて、次をご訪問する頃には16時をまわっていた。

 

KISSOを訪問

さて、最後にお邪魔したのはメガネの素材商社である

KISSO(https://japan.kisso.co.jp/)さん。

 

敷地に入って早々、ユニットハウスを利用した販売店舗があり興味津々に中をのぞく。

 

店舗内にはメガネフレームの素材を利用したアクセサリー各種が並ぶ。

カラーバリエーションが豊かで、その日の気分に合わせて取り換えたい気持ちになる商品たち。

 

翌日のRENEWの準備に忙しくされている社内に申し訳ない気持ちを持ちつつ、

吉川社長のお話を伺う。

 

リーマンショックを境にメガネ業界が大きくダメージを受けた。

その際、商材販売だけでは今後乗り越えて行けないと考え商品開発を決意。

メガネ屋に新しい市場を!

を、心にアクセサリーを基に販路を広げる決意された。

 

ただ、そんなに簡単な訳は無く、作り出されるプロトタイプ品に

頭を抱える日が続いたとのこと。

(この写真は見せて頂いたプロトタイプ商品)

 

40代と50代のオジサンふたりが考えると、こうなるよネ

と、身にしみて分かるデザインで私自身とても親近感が湧いた(笑)

 

吉川社長は「まずは知ってもらう事が大事」だと言わていたが、

私としてもそれは同意しかない。

 

オープンファクトリーには、思いがけない職業の方が(個人として)来場され、

その後、おもしろい取引に繋がる事もあるそうだ。

 

そして、会社を訪れる方にはそれぞれ目的がある。

・KISSOのファンの方

・ものづくりが好きな方

・社長の話を聞きたい方

 

それぞれの方が満足して頂けるような話し方や内容を意識されている。

 

鯖江を後にして

 あまりにも充実した1日だった為、鯖江を後にする頃には19時を過ぎていた。

 

オープンファクトリーは変にカッコよく見せる必要はない。

ただ、工場(こうば)に興味を持ってもらい、ものづくりを知ってもらう。

その先に、ものづくりのファンや谷水加工板を応援してくれる人が

1人でも増えたらいいんだろうなと思いながら丹波へと車を走らせた。

 

昭和の形をそのまま残す古い工場(こうば)。

最新の機械は何も無い、決してキレイとも言えない工場(こうば)。

こんな所だれが観たいのだろう?と考えていたが、

まずはやってみる事に意味があるのではと思う。

 

鯖江でご協力頂いた皆さまに感謝しつつ、

オープンファクトリーに前向きに取り組む気持ちが湧いてきた。